
第1回:FileMakerとAWS Bedrock|AI 業務改善でデータが「稼ぐ力」に変わる!
日々の業務で蓄積された顧客情報、案件の履歴、日報や報告書。
これらはすべてあなたの会社の貴重な資産です。
しかし、こんなお悩みはありませんか?
- 「あの情報どこだっけ?」キーワード検索では見つからない過去の案件を探すのに時間がかかる
- 「またこの入力作業か…」問い合わせメールへの返信など、定型的な文章作成が面倒
- 「データが眠っている…」蓄積されたデータを、次のアクションに活かしきれていない
もし、これらの課題をAIの力で解決できるとしたらどうでしょう?
このブログでは、多くの方が愛用する「 FileMaker 」と、Amazonの最新生成AIサービス「AWS Bedrock」を連携させることで、あなたの業務がどれだけ劇的に効率化されるのか、その具体的な未来を全5回の連載形式でお届けします。
「AWS?生成AI?難しそう…」と感じた方もご安心ください。
初回である今回は、難しい話は一切なし。
まずは「何ができるようになるのか」「どんな嬉しいことがあるのか」を、具体的な業務シーンに沿ってご紹介します。
目次
なぜ今、FileMaker と「生成AI」なのか?
「自動化」なら、これまでもFileMaker のスクリプトで実現できました。
しかし、AWS Bedrockのような「生成AI」との連携は、次元が違います。
従来の自動化が「決められたことを正確にこなす秘書」だとしたら、生成AIは「文脈を理解し、思考し、提案までしてくれる超優秀なアシスタント」です。メールの文面や議事録といった、これまで人にしか扱えなかった曖昧な「言葉のデータ」を理解し、あなたの業務を強力にサポートしてくれるのです。
AWS Bedrock 連携で変わる!FileMaker 業務改善5つの未来(活用事例)

それでは、あなたのFileMaker が「優秀なアシスタント」に進化すると、どんな未来が待っているのか、5つの具体的な事例を見ていきましょう。
未来1:セマンティック検索で“探す時間”がゼロに
「たしか去年、渋谷の案件で、なんかトラブルになった報告書…」
こんな”あいまいな記憶”で検索しても、AIが報告書の意味を理解して、関連性の高いレコードを探し出してくれます。
これをセマンティック検索と呼びます。
もう、的確なキーワードを探して何度も検索し直す必要はありません。
未来2:問い合わせメールをAIが半自動送信!対応品質も向上
お客様からの問い合わせメール。
その内容をAIが読み取り、FileMaker に蓄積された過去の回答パターンや製品情報から、最適な返信文を自動で作成します。
あなたは内容を確認・修正してボタンを押すだけ。
顧客対応のスピードと品質が格段に向上します。
未来3:議事録や報告書をAIが一瞬で要約
会議が終わったあと、長い議事録を FileMaker に貼り付けてみてください。
AIが瞬時に「決定事項・担当者別タスク・要点」をまとめた簡潔なサマリーを生成します。
関係者への共有がスムーズになり、「議事録いつできますか?」と聞かれることもなくなります。
未来4:蓄積されたデータが「勝ちパターン」を導き出す
FileMaker に眠っている過去の膨大な案件データ。
AI に分析させることで、「どのような提案が成約に繋がりやすいか」「失注案件に共通する要因は何か」といった、これまでベテランの勘に頼っていた営業の「勝ちパターン」を可視化できます。データに基づいた戦略的なアプローチが可能になります。
未来5:AIが操作マニュアルになる「社内AIチャットボット」
「この機能の使い方がわからない…」そんなときも、もう大丈夫。
FileMaker 上でAIに質問すれば、社内マニュアルや過去のQ&Aを学習したAIが、あなたの会社のルールに沿って使い方を教えてくれます。
これにより、社内の問い合わせ対応の手間が大幅に削減されます。
次回予告:夢を現実に変える「仕組み」の話
いかがでしたでしょうか?
FileMaker とAIが連携することで、日々の面倒な作業から解放され、付加価値の高い仕事に集中できる未来を、少しでも感じていただけたなら幸いです。
「でも、一体どんな仕組みで動いているの?」
そんな疑問にお答えするため、次回は「第2回:FileMakerとAWS Bedrock|AI連携の仕組みを徹底解説!AWS Bedrock とは?」と題して、この魔法のような連携の裏側を、少しだけ技術的な視点も交えながら、分かりやすく紐解いていきます。
この連載を追いかければ、あなたの会社のカスタムAppが持つ無限の可能性に、きっと気づいていただけるはずです。ぜひ、次回の更新をお楽しみに!

