第0回〜Claris Connectを使ってみよう〜|サポータス開発者ブログ
Claris Connectの概要
iPaaSとは
ClarisClairs Connect は「iPaaS」の一種です。「iPaaS」とは、iPaaS(integration Platform-as-a-Service)は異なるアプリケーション同士のデータを統合したり、システムを連携するクラウドサービス(*1)です。
読み方は「アイパース」です。iPaaSができることはクラウド、オンプレミス、さらにはデバイス上で、様々なアプリケーションを統合して自動化が可能するサービスです。
開発された背景
「iPaaS」が開発された背景はSaaSが流行し、色々なサービスが増えているためと考えられます。「SaaS」とはSoftware as a Service(サービスとしてのソフトウェア)」の略(*2)で、クラウドで提供されるソフトウェアのことです。ソフトウェアをインストールするのではなく、ベンダー側でソフトウェアを稼働させ、ユーザーはネットワーク経由でソフトウェアを活用することです。
様々なSaaSを利用して業務を行うことが可能になりましたが、SaaS間のデータ連携して、必要なデータを集約する、もしくは分析等が必要となりますが、SaaS同士のデータ連携機能を自分で作るには高度な知識、経験、時間、資金が必要となります。「iPaaS」があればSaaS同士のデータ連携を費用等を抑えながら可能になります。
Saasの市場規模
SaaS比較サイト「BOXIL(ボクシル)」のレポート「SaaS業界レポート2020」(*3)を見ると、国内のSaasの市場規模は大幅に上昇しています。2019年の43.9%から2024年に56.2%にあげられるように予測されました。Saasの市場は拡大しているように見えます。
2020年のカオスマップは、種類によって記載が分かれていますが、国内は100社以上SaaSのサービスが存在しています。下記は、コラボレーションのカオスマップとなります。
他社サービスとの比較
Claris Connectに四つのプランがあります。Developer、FileMaker Plus、スタンダードプランとライトプランです。下記の表はZapierのプラン(一番近いプラン:チーム)との比較になります。稼働フロー上限数はライトプラン以外は無制限になります。
APIリクエスト数はプランによって異なりますが、接続可能なApp数は無制限です。2021年5月の時点でClaris Connectが対応しているサービスは56です。
Zapierに関しては、連携できるサービスは2000以上ですが、更新間隔は1分になります。それ以外、バーションコントロールもできません。
サービス名 | Claris Connect | Zapier | |||
価格(月間) | Developer 年間:27,060円 (月額: 2,255円) | FileMaker Plus 年間:67,716円 (月額: 5643円) | スタンダード プラン 年間:337,260円 (月額: 28,105円) | ライト プラン 年間:134,112円 (月額: 11,176円) | チーム: 年間:約430,020円 (月額:約35,835円) 月払:53,780円 |
契約期間 | 年間一括 | 年間も月払いも可能 | |||
稼動フロー上限数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 15 | 無制限 |
APIリクエスト(月間) | 500 | 10,000 | 50,000 | 10,000 | 50,000 |
接続可能なApp数 | 無制限 | ||||
更新間隔 | なし | 1分 | |||
連携できるデータベースサーバ | FileMaker Server 18.x、FileMaker Cloud 2.0、MySQL 8.x、MS SQL Server、MySQL Server | SQL Server、MySQL、PostgreSQL | |||
強み | FileMaker と連携できます。 | 連携できるサービス:> 2000 | |||
バージョンコントロール | プランによってフロー数が制限されないです。 | ||||
WebhookがサポートされているAPIは連携可能です。 | 無料プランがあります。 | ||||
ユーティリティ機能 (承認、スケジュールなど) | |||||
弱み | 連携できるサービス:~56 (2021年5月の時点) | FileMaker と連携できない。 | |||
無料プランはありません。 | バージョンコントロールなし |
まとめ
Claris Connectの強みは、FileMaker 、FileMaker Cloud、FileMaker Server(Claris社の製品)との連携、Webhook機能、更新間隔を最小限で実行できる点です。これは他のSaaSでは実現が難しいところかもしれません。
次回から弊社で試したフローについて順次、説明していきたいと思います。
参考:
- 【 やさしく解説】iPaaSとは?なぜ注目されているのか?:https://saas-search.jp/journal/ipaas/#outline__2
- 《図解》いまさら聞けないクラウド用語: SaaS、PaaS、IaaSってどういう意味?そしてその違いとは?:https://data.wingarc.com/saas-paas-iaas-11087
- SaaS業界レポート2020 by BOXIL SaaS p18, 24