Claris FileMaker Pro 19.3.1 〜Web コンテンツに対するMicrosoft Edge のサポート〜
FileMaker Master Book 中級編を学習中の緒方です。
初心者の登竜門であるこのテキストで、Windowsユーザーならでは、皆さんつまづいたのではないでしょうか。 それは「Webビューアで画像が表示されない」件です。
今回のリリースで解消されるらしい!とのことで、実際の演習問題をやってみたので学習中の方はぜひ参考にしてみてください。
1.Claris FileMaker Pro 19.3.1 リリースノートより
Windowsユーザー待望の Microsoft Edge WebView2 コントロールが使用できるようになりました。今回のリリースにより、FileMaker の拡張性がフルに発揮できそうです。
新機能
Web コンテンツに対する Microsoft Edge のサポート (Windows)
・Windows では、FileMaker Pro は Internet Explorer エンジンの代わりに Microsoft Edge (Chromium) エンジンを使用してカスタム App の Web コンテンツをレンダリングするようになりました。Windows コンピュータが必要な Microsoft Edge コンポーネントに更新されていない場合は、FileMaker Pro のインストーラまたはアップデータがそれらを追加します。
・Web ビューアでは、Web 標準に対するより良いサポートを提供しています。これにより、Web ビューアで使用している JavaScript および CSS を簡略化できる可能性があります。
・インタラクティブオブジェクトフィールドでは、Microsoft Edge エンジンを使用して PDF ファイルが表示されます。PDF ファイルを表示するための Web ブラウザプラグインのインストールは必要なくなりました。
”引用元:Claris HPより一部のみ抜粋”
サンプル事例
Claris FileMaker 公式トレーニング教材である「FileMaker Master Book 中級編」をもとに実際の表示画面を見ていきましょう。「Microsoft Edge」により、表示がどのように変化したか、Macとの違い、についても下記を御覧ください。
【演習 9-22 Webビューアの動作5:設定】[Web ビューアの設定]ダイアログで「Web アドレス」の右の[指定 …]をクリックして 変更します。 “data:image/gif;base64,” & Base64Encode ( ユーティリティ管理_商品|選択::商品画像 )
”引用元:FileMaker Master Book 中級編 P312”
Windows 版FileMaker Pro 19.2 以前 Internet Explorer ベースのエンジン
⇒画像が表示されずエラーアイコンのみです。
Windows 版 FileMaker Pro 19.3 Microsoft Edge WebView2のエンジン
⇒無事に表示されました!!
が、Macと比べると背景の色が異なります。表示されるべき画像の元データは下記の通りです。そして、windows画像の下に「読み込み中」の文字が出てしまいます。
元の画像
Macの場合
まとめ
「Webビューアで画像が表示されない」件については、Windows 版 FileMaker Pro 19.2 以前 は Internet Explorer11を使用しており、 Internet Explorer11に関してはGIFファイルに対応していないことが原因でした。それが今回、Microsoft Edge (Chromium) エンジンを使用することにより表示することができます。
背景など表示形式はまだ改善の余地はありそうですが、今回のリリースにより、ドラッグ & ドロップで追加されたように見えていただけのファイルがデータベースにも保存されるようになり、JavaScript と CSS をより簡潔に記述できるようになるとのことで拡張性の期待が膨らみます。