第2回:Claris FileMaker Cloud 「基本機能編」

Claris ID とは?

Claris ID は Claris International が用意した認証方法です。Claris ID で Claris Connect および FileMaker Server ユーザと FileMaker Cloud の共有 FileMaker カスタムアプリのユーザを認証できます(1)。Claris ID によってアカウントのグループ管理をすることも可能です。

1.1 Claris ID の作成方法

  1. FileMaker Cloud をサブスクリプションを購入すると、下記のメールが届きます。メールのリンク先 ( Clairs ID ) を押すと作成画面に移動します。すでに購入済の FileMaker Cloud からの招待をうける場合も同様の手順となります。
  1. 「Claris ID を作成」を押します。すでに作成済の場合は、この手順は不要です。
  1. 個人情報を入力します。
  1. メールに届いた検証コードを入力します。検証コードが届かなかった場合は「検証コードを再送」を押してください。
  1. 検証が終わったらログインします。
  1. 2段階認証が対応されていますが、赤いところにチェックするとこのステップをスキップ可能です。

注意:Claris ID アカウントの削除するには Claris International Inc. のみができます。

Claris Customer Console とは?

Claris Customer Console は Claris FileMaker Cloud を管理するウェブアプリです。今回のブログは Claris Customer Console の6つの機能について紹介をしたいと思います。

Claris Customer Console にログインすると、「ホーム」画面が表示され、それ以外のメニューは「ユーザ」、「グループ」、「ホスト」、「設定」と「サブスクリプション」があります。

Claris Customer Console の機能

ホーム

ホーム画面に幾つかの機能があります。上部に4つの種類があります。

  1. 「作成」はカスタムアプリを FileMaker Cloud 上に作成することができます。
  2. 「拡張」は FileMaker Pro をダウンロードできます。
  3. 「管理」は Claris Custom Console の管理に関するマニュアルが確認できます。
  4. 「詳細情報」は Claris International Inc. が用意されたリソースページです。

下部にホスト名、今ホストされているファイルを確認できます。それ以外は上記1の新規ファイルの作成機能です。ホストされているファイルを押すと、FileMaker Pro (デスクトップ)で開くことができます。

ユーザ

こちらに6つの機能があります。詳細は下記になります。

  1. ユーザ一覧の確認
  2. 使用可能のライセンス
  3. ライセンスの状態
  4. 新規ユーザの招待
  5. ユーザの検索
  6. ユーザの管理

「新規ユーザの招待」

「新しいユーザを招待」を押したら、メールアドレスで新規ユーザの追加ができます。ライセンスユーザもチームマネージャも合わせて設定できます。

ユーザの管理に3つの機能があります。

  1. 「ライセンスユーザとして追加」:使用可能なライセンス数が1を減ります。
  2. 「チームマネージャとして追加」:チームの管理ができます。(チーム内のユーザを無効化する、グループに追加する、ライセンスを取り除くことができます)
  3. 「アカウントを非アクティブにする」:管理対象から除外します。

グループ

こちらの機能はユーザをグループごとで管理することができます。ユーザが所属している部や課で権限を分けることができます。

管理しているのはユーザではなく、グループになります。ユーザが使わなくなってもグループから外したら、そのユーザに当られた権限がなくなります。このグループ機能でアカウント管理の一つのメリットです。

注意点:グループ名が必ず FileMaker ファイル内のグループと一致します。
下記のように FileMaker ファイルのグループ名が「開発」で、Claris Customer Console のグループの「開発」と一致しています。

ホスト

ホストに関しては FileMaker Cloud のURL、容量の確認、ドライブ数、プロキシ、プライベートIPアドレスを確認できます。それ以外は Claris ID でAdmin Consoleにアクセスすることができます。FileMaker Cloud 自体を再起動することも可能です。

設定

設定の機能は下記になります。

  1. チーム名の変更
  2. Claris Customer Console の設定(ソフトウェアのダウンロード許可、WebDirectファイルの表示)
  3. Claris ID の管理(ユーザ名の変更、国の変更)
  4. アカウント移動の管理
  5. 外部IdPアカウントの管理

サブスクリプション

サブスクリプションはチーム名の確認、ライセンスの概要、サブスクリプションのアップグレートができます。

ダウンロードに FileMaker Pro 19 (デスクトップ用)、ライセンス証明書のダウンロードができます。FileMaker Go 19 の App Store のダウンロード先も確認できます。

まとめ

今回は Claris Customer Console について機能を紹介しました。次回は「FileMaker Serverとの違い」を紹介したいと思います。

参考

  1. https://help.claris.com/ja/customer-console-help/content/about-filemakerid.html
サム

香港出身。2015年 FileMaker と出会いました。2016年にインハウスとして FileMaker のシステムの保守の仕事をしていました。2018年6月からサポータスに転職し本格的に開発者としての道を歩みます。勉強中の言語やフレームワーク:JavaScript、Swift、React。趣味はジョーキング、ゲーム、プログラミングです。

ロゴ:Claris Partner PLATINUM
Claris パートナーの中でも最上位のPLATINUMレベルメンバーとして、Claris FileMaker を活用したソリューションを提供いたします。
FileMaker 、ファイルメーカー、 FileMaker Cloud 、 FileMaker Go およびファイルフォルダロゴは、
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