第 5 回 FileMaker からデータをエクスポートする機能について| 初心者向け FileMaker での開発

皆さんこんにちは。今日も、コツコツと頑張りたいと思います。

今回は、FileMaker からデータを書き出す(エクスポート)機能についてお伝えします。

FileMaker では、さまざまなフォーマット(形式)のデータを取り込み、書き出しがサポートされています。これらの便利な機能を使って、他のシステムとの間でデータの交換を行うことができます。

データをエクスポートできるファイルの形式について 

FileMaker でサポートされている拡張子は、いくつかあります。

  1. タブ区切り値:.tab,tsv又は.txt
  2. コンマ区切り値:.csvまたは.txt
  3. DBF:.dbf
  4. Mergeファイル:.mer
  5. HTML表形式:.htm
  6. FileMaker Pro:.fmp12
  7. XML形式:.xml
  8. Excel ワークブック(.xlsx):.xlsx

業務によく使われる形式を確認してみたいと思います。

→タブ区切り形式でのエクスポート:

※データ項目の間がタブで区切られています。

→コンマ区切形式でエクスポート:

※データ項目の間がカンマで区切られています。

→Merge形式でのエクスポート:

※フィールド名がエクスポートされています。

上記以外にファイル形式や拡張子などの詳細は、Claris FileMaker Pro 19 ヘルプをご参照ください。

Claris FileMaker Pro 19 ヘルプサポートされているインポートおよびエクスポートファイルフォーマット

FileMaker からデータをエクスポート(書き出し)する方法

FileMaker では、メニューバーを使ってデータをエクスポートする2つの方法があります。

  • レコードのエクスポート
  • ファイルの保存/送信

「レコードのエクスポート」方法

第4回で扱った「検温」テンプレートから「従業員詳細」画面でのデータをエクスポートしてみたいと思います。

(「検温」テンプレートのダウンロードがまだの方は、Claris 公式サイトの「Claris FileMaker を体験してみましょう」から「医療・福祉」項目の「検温」をクリックするとダウンロードができます。)

FileMaker では、エクスポートしたいデータが表示される画面へ移動する必要があります。

  1. 「検温」テンプレートのホーム画面から「従業員」をクリックします。
  2. ファイルメニューから「レコードのエクスポート…」を選択します。
  3. 「ファイルへのレコードのエクスポート」というダイアログが表示されます。

上記のように、名前や場所、タイプなどを選択し、「保存」ボタンをクリックします。次は、そのまま「続行」で大丈夫です。

①からエクスポートしたいフィールドを選択し、②ボタンで移動、③が出力される項目名やそのデータになります。次に「エクスポート」ボタンをクリックすれば、完了です。

ファイルの保存/送信」方法

「ファイルの保存/送信」を使うと、最も簡単な方法で Excel 形式エクスポートができますので、それを紹介します。

  1. 「検温」テンプレートの「従業員詳細」画面であることを確認します。
  2. ファイルメニューから「ファイルの保存/送信」を選択し、「Excel…」をクリックします。
  3. 「レコードを Excel として保存」というダイアログが表示されます。

①でファイル名を入力し、②でファイルを保存する場所を選択します。③で対象のレコードもしくは現在のレコードを選択し、④で「保存」ボタンで保存すれば、完了です。

できること

  • コンマ区切り形式とMerge形式は似ています。違いは、Merge形式は項目名がエクスポートされる点です。
  • パート設定を使って集計値などを表示している場合、集計値が下記のように同じ値でエクスポートされてしまう場合があります。
※ダミーデータです

スクリプトというものを使うと簡単にエクスポートができます。スクリプトに関しては、次回詳しく学ぼうと思いますので、今回は、このことができると知っているだけで十分だと考えます。

上記のスクリプトがあるとします。エクスポート順の指定の「指定」ボタンをクリックしますと、以下のダイアログが表示されます。

上記の画面で集計フィールドをエクスポート順欄に入れると斜体(またはイタリック体)になっているフィールドも同時に移動になるので、その斜体フィールドだけを残してエクスポートすると、エクスポートができるので、試してみてください。また、「グループ化の基準」にフィールドを指定します。「グループ化の基準」については、Claris FileMaker Pro 19 ヘルプをご参照ください。Claris FileMaker Pro 19 ヘルプFileMaker Pro からのデータのエクスポート

※ダミーデータです

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

次回は、フィールドオプションのさまざまな設定について学ぼうと思います。

参考文献 

ザヤ

モンゴル出身。FileMaker初心者。IT会社で働いていた経験からFileMakerに挑戦をはじめました。みなさんと一緒に成長していきたいです。趣味は、最近たまたま買ったルービックキューブにハマってます。やっているうちに夢中になり現在時間がかかりますが6面揃えることができました。

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