Appleシリコン対応で Claris FileMaker のパフォーマンス向上!?

Claris FileMaker バージョン19.3がリリースされましたね!
「Appleシリコン M1 プロセッサ」搭載のMacであれば FileMaker プラットフォームのパフォーマンスが向上するとのことだったので,今回のブログではそちらを簡単にまとめてご紹介したいと思います。

Appleシリコンについて

Appleシリコン(Apple Silicon)は,Apple Inc.がARMアーキテクチャを使用して設計したシステム・オン・チップ(SoC)およびシステム・イン・パッケージ(SiP)プロセッサの総称である。

(Wikipediaより)

英語やカタカナばかりでわかりづらいですが,簡単に説明するとAppleが独自設計したプロセッサの総称で,iPhone,iPad,Apple Watchなどに搭載されています。

その中でも「Appleシリコン M1 プロセッサ」はApple初のMac用SoCになります。

2020年6月,AppleはMacのプロセッサをIntel製からAppleシリコンへの移行を発表しました。

https://www.apple.com/newsroom/2020/06/apple-announces-mac-transition-to-apple-silicon/

Intel製プロセッサとの性能比較

Clarisのエンジニアブログでは「Intel Xeon W プロセッサ」を搭載したMac Pro(2019年製)と「Appleシリコン M1 プロセッサ」を搭載したMac mini(2020年製)での FileMaker Serverと FileMaker Proのパフォーマンスを比較しています。

https://support.claris.com/s/article/FileMaker-Platform-performance-improvements-on-Apple-silicon?language=ja

テスト内容は,レコード操作,検索,ソートとオブジェクトデータの挿入などで,各テスト操作は1000回実行され,結果を集計し平均値を取っているようです。

Clarisエンジニアブログより引用
Clarisエンジニアブログより引用

結果を見ると, FileMaker Serverと FileMaker Proともに「Appleシリコン M1 プロセッサ」の方がほとんどの項目で2倍近い速度で処理されているのがわかります。

まとめ

今回ご紹介した記事で FileMaker プラットホームのパフォーマンスにおいては「Intel Xeon W プロセッサ」を搭載したMac Pro(2019年製)よりも「Appleシリコン M1 プロセッサ」を搭載したMac mini(2020年製)の方が大幅に上回るということがわかりました。

低コストのMac miniでもこれほどの性能があるということで, FileMaker 導入のハードルがさらに低くなり普及が加速するのではと期待が膨らみます。

現時点(2021年6月25日)ではAppleシリコンが搭載されたMac Proはまだ発表されていませんが,もし搭載されると,今まで時間が掛かっていた処理もあっという間に終わってしまうかもしれませんね!

ただし,今回の比較は単純に処理速度の比較になるため,運用時の安定性,安全性はこの評価には含まれていません。

性能やコスト,冗長性などのバランスを取りながらシステムを構築することがますます重要になってくると思いました!

黒木 聡

宮崎県出身。 大学で情報システムを専攻し,主にC言語を学ぶ。 卒業後,病院のシステム担当として入職。 仕事の一環でFileMaker で作成されたシステムの保守・運用を任され,独学で勉強。 今年の4月からサポータスに転職し本格的に開発者としての道を歩む。 趣味はバドミントン,ゴルフ,DIY。 三度の飯よりスピッツが好き。

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