FileMaker Server for Linuxが大変身
Claris FileMaker 製品バージョン19.3が2021年6月24日にリリースされました。
早速、19.3の目玉の一つ、Linux版 Claris FileMaker Server について、大きな変更がありましたので、お知らせします。
Ubuntu Linuxへの対応!
バージョン19.2まで FileMaker Server は、Linuxの種類の1つ、CentOS で運用できていました。
残念ながら、CentOSの開発とリリース方針が変更になった影響で、バージョン19.3からは、Ubuntu(ウブントゥ)という別の種類のLinuxで運用するようになります。
Ubuntuとは、LInux系OSの一種で、商用でも無償で利用可能となっています。
(なお、無償利用の場合には、トラブル発生しても、自己責任、自己対応をしなければならないので、自分にかかる学習コスト、運用・保守コストが発生するので、全く費用が発生しないというわけではございません。)
FileMaker Server が最初、CentOSでリリースされたので、CentOSが一番メジャーかなと思っていたのですが、実は、Ubuntuの方がCentOSの2倍くらい全世界のサーバで利用されていますね。
CentOS版からUbuntu版へ移行される場合
【重要】CentOS環境の Claris FileMaker Server からそのまま移行(上書きアップデートのように)する方法はありません。
新規サーバ環境の用意が必要です。
構築手順
Ubuntu Server 18.04のインストーラを用意します。
Ubuntu 20.04では動きません!(バージョンを間違えて、早速、これでハマりました)
https://support.claris.com/s/answerview?anum=000034947&language=ja
Ubuntuをインストールし、サーバ環境を構築します。
検証目的の環境構築であれば、デフォルトのオプション選択でOKでした。
FileMaker Server for Ubuntu Linux 19.3のインストーラとLicense.certファイルを取得し、インストールします。
このインストール手順は、 Claris FileMaker Server 19 インストールおよび構成ガイド
https://help.claris.com/ja/server-installation-configuration-guide/#install-single-linux で確認します。
まとめ
最初のUbuntuのバージョン間違いさえなければ、すんなり、インストールは成功します。
覚えるべきLinuxコマンドも10個程度なので、社内の検証サーバー目的であれば、短期間で習得できるでしょう。
CentOS 7は、2024年6月30日までサポートされます。しかし、 Claris 社による FileMaker Server 19.2のサポートは、2022 年 12 月までの予定となっています。
https://support.claris.com/s/article/New-Claris-support-policy?language=ja
2022年12月までの間に、Ubuntuなど新環境への移行が推奨されます。