
FileMaker(ファイルメーカー)からメールの一斉送信できない?その原因と解決策

目次
突然のメール送信停止、FileMakerユーザーの皆様へ
「昨日まで使えていたFileMakerからの一斉送信メールが、なぜか急に送れなくなった…」
最近、このようなお問い合わせをいただくことが増えています。
もし、貴社も Claris FileMaker を使ってGmailのSMTPサーバー経由でメールを送信していたなら、その原因はGoogleの「基本認証(Basic Authentication)」廃止にある可能性が高いです。
この変更は、社内システムや複合機、業務アプリケーションなど、多くのFileMaker利用環境に影響を及ぼしています。
しかし、ご安心ください!
本記事では、この問題の背景から、FileMakerユーザーが取るべき現実的な対処法、そして「iRCAクラウド」と「ベアメール」を組み合わせた最適な解決策まで、分かりやすく解説します。
|メール一斉送信停止の背景とその現象
Googleは、セキュリティ強化を目的として、2025年3月14日以降、Gmailをはじめとするサービスにおいて基本認証のサポートを完全に終了しました。これまではユーザー名とパスワードだけでSMTPサーバーに接続できていましたが、この方式はセキュリティリスクが高いとされています。
特に、FileMaker ソリューションから直接GmailのSMTPサーバー(smtp.gmail.comなど)を利用してメールを送信していた場合、この変更の影響を直接受けています。Googleが「安全性の低いアプリ(LSA)」からのアクセスを無効化したことで、突然メールが送信できなくなるという事態が発生しているのです。
具体的には、以下の環境で問題が発生している可能性があります。
- FileMaker ソリューションからGmailのSMTPサーバー(smtp.gmail.com)を使ってメールを送信していたケース
- GmailのSMTPリレー(smtp-relay.gmail.com)で、SMTP認証を利用していたケース
セキュリティ向上は歓迎すべきことですが、既存のシステムに影響が出るのは困りものですよね。
次の章では、この問題に対するFileMakerユーザーのための現実的な対処法をご紹介します。
|FileMakerでの現実的対処法
GmailのSMTPサーバーが使えなくなった場合、FileMaker ユーザーにはいくつかの対処法が考えられます。しかし、FileMaker のシステム特性や運用の手間を考慮すると、現実的な選択肢は限られてきます。
ここでは、考えられる主な対処法とその実用性、そしてなぜ外部SMTPリレーサービスがFileMakerユーザーにとって最適な解決策なのかについて見ていきましょう。

|対処法①:アプリパスワードの使用(暫定的な手段とリスク)
「アプリパスワード」は、2段階認証を有効にしたGoogleアカウントで、OAuthに対応していないアプリからの接続を許可するための代替認証方式です。一時的にメール送信が可能になるケースもあります。
しかし、この方法はあくまで個人向けGoogleアカウント(@gmail.com)向けの機能であり、Google Workspaceではデフォルトで無効化されている場合が多いです。また、Googleとしてもアプリパスワードの使用を推奨しておらず、将来的に廃止される可能性も否定できません。あくまで暫定的な回避策と捉え、長期的な解決策とは考えない方が賢明です。
|対処法②:GoogleのSMTPリレーをIP認証で利用(固定IPの制約)
GmailにはSMTPサーバー以外にSMTPリレー機能があり、これは固定IPアドレスからの送信であればSMTP認証なしで利用可能です。Google Workspaceの管理コンソールで設定することで運用できます。
この方式であれば基本認証廃止の影響は受けませんが、FileMakerが稼働する環境に固定IPアドレスが必要となります。クラウド環境や社内ネットワークによっては、固定IPの確保が難しい場合があり、導入のハードルが高くなることがあります。
|対処法③:外部SMTPリレーサービスの活用(FileMakerユーザーに最も推奨される解決策!)
上記2つの対処法には、それぞれ運用上の制約や将来的なリスクが伴います。そこで、FileMakerユーザーの皆様に最も現実的で、強く推奨したいのが、外部SMTPリレーサービスを活用するという選択肢です。
外部SMTPリレーサービスは、Googleの仕様変更に左右されることなく、安全かつ安定したメール送信を実現するための専門サービスです。特にFileMaker環境においては、以下の圧倒的なメリットがあり、最適な解決策となり得ます。
- FileMakerからの移行が非常に容易: OAuth 2.0への複雑な改修は不要で、既存のFileMakerソリューションからのSMTP認証設定で迅速に移行できます。
- 高い到達率と信頼性: 専門のサービスであるため、SPF・DKIM・DMARCといった認証技術に完全対応し、迷惑メール判定されにくい信頼性の高い送信基盤を持っています。重要な一斉送信も確実に届けられます。
- 固定IPアドレス不要、クラウド環境からの利用もOK: 環境に依存せず、柔軟な導入が可能です。FileMaker環境の制約を受けにくい点が大きな強みです。
- ログ管理・配信エラー分析などの運用機能が充実: 送信状況の可視化やトラブルシューティングが容易になり、運用担当者の負担を大幅に軽減します。
FileMakerからの一斉送信は、顧客への重要な連絡や業務通知など、ビジネスの根幹に関わることが多いはずです。外部SMTPリレーサービスを利用することで、信頼性の高いメール送信環境を迅速に構築し、ビジネスを止めない安心感を得ることができます。
メール一斉送信停止の解決には「iRCAクラウド」が最適解
Googleの基本認証廃止という課題に直面しているFileMakerユーザーの皆様へ、株式会社サポータスが提案する最適な解決策、それが「iRCAクラウド 」と「ベアメール」の組み合わせです。

|「iRCAクラウド」が提供する安心のFileMaker環境
「iRCAクラウド 」は、FileMakerに特化したクラウドサーバーサービスです。
貴社のFileMakerソリューションを安定的に稼働させる基盤を提供し、Windows Serverのセキュリティ更新プログラムやFileMaker Serverのマイナーバージョンアップも定期的に実施しています。
これにより、FileMakerの運用負荷を軽減し、お客様はFileMakerソリューション開発や業務改善に集中できます。今回のメール送信問題においても、iRCAクラウドの柔軟な環境は、外部SMTPリレーサービスとの連携をスムーズに行う上で非常に有効です。
クラウド上でFileMakerを運用することで、より安定したネットワーク環境から、セキュアなメール送信が可能になります。
|「ベアメール」との連携で実現する、止まらないFileMakerからのメール送信
iRCAクラウド 上で稼働するFileMakerソリューションは、外部SMTPリレーサービスである「ベアメール」と組み合わせることで、Googleの仕様変更に左右されることなく、安全かつ安定したメール送信を実現できます。
|ベアメールの特長
- SMTPリレーに対応: OAuth非対応の既存FileMakerソリューションからでも、SMTP認証で簡単に送信設定が可能です。複雑な改修は不要。
- 高い到達率: 信頼性の高い送信基盤と徹底した迷惑メール対策により、お客様の送ったメールが確実に届きます。重要な一斉送信も安心です。
- 導入のしやすさ: ベアメールをSMTPサーバーとして利用するだけで、既存のFileMaker設定を最小限の変更で移行できます。
- 使いやすい送信ログ管理: 管理画面から誰でも簡単に送信ログを確認でき、トラブルシューティングや配信状況の把握が容易です。
- 手厚いサポート: 導入から運用開始後まで、安心してご利用いただけるよう、専門スタッフが手厚くサポートします。
「iRCAクラウド」でFileMakerの安定稼働を確保し、「ベアメール」で確実なメール送信を実現する。
この組み合わせこそが、FileMakerのシステム管理者や開発者の皆様が抱えるメール送信の悩みを解消し、本来の業務に集中できる環境を提供する最善策です。
まとめと今後の対策
本記事では、Googleの基本認証廃止がFileMakerからのメール送信に与える影響と、その具体的な対処法について解説しました。
特に、FileMakerユーザーにとっては、運用上の制約や将来的なリスクが少ない外部SMTPリレーサービスの活用が最も現実的かつ推奨される解決策であることをご理解いただけたかと思います。
株式会社サポータスは、「iRCAクラウド」を通じてFileMakerの安定した運用環境を提供し、そして協業パートナーであるリンク社の「ベアメール」と連携することで、Googleの仕様変更に左右されない安全で安定したメール送信を実現するソリューションを提供しています。
「FileMakerからのメール送信が止まって困っている」「セキュリティと安定性を両立させたい」とお考えのFileMakerユーザーの皆様は、ぜひ一度、株式会社サポータスにご相談ください。
専門の担当者が、貴社の状況に合わせた最適な解決策をご提案します。
参考サイト
▼GmailのSMTPサーバーでメールが送れない? 基本認証廃止が原因かもしれません
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