iPad を使った生産管理で大幅な生産性向上につながった

株式会社豊前工業所 / 金属製品製造業

(九州地区/福岡県)

左からサポータス 関口、豊前工業所様 井上氏、サポータス 上田

株式会社豊前工業所

ご担当者:井上様
従業員数:18名
事業内容:金属加工 ステンレス加工 アルミ加工 一式 
各種タンク製作、架台製作、設備製作据付工事一式、配管工事一式、
各種ダクト製作、鉄骨建築一式、機械加工一式

導入の背景工程数が多く、紙での管理は効率が悪いと感じていた
導入の決め手豊富な実績と初回打ち合わせ時に感じた柔軟な対応
導入後の効果工程・進捗・工数・損益管理も図面も全て iPad に集約
導入の背景

iPad による業務改善を目指して

元々 FileMaker は知らなかったが、iPad を使って業務改善ができないかを模索している時、「iPad 生産管理 システム」で検索して出てきたのが FileMaker だったという。
「私たちの会社は、レーザー加工や溶接、最後は塗装までしていて、非常に工程数が多いというのが特徴です。一貫したものづくりはお客様に重宝いただいていますが、工程数が多いが故に管理には頭を悩まされていました。」(井上氏)

導入の決め手

豊富な実績と柔軟な対応が決め手でサポータスに依頼

「決め手はやはり実績が豊富であるというところが大きかったです。オンラインでのシステム開発は不安なところもありましたが、初回のオンラインでの打ち合わせの際に対応が柔軟でこちらの要望に対して応えていただけそうに感じたところも決め手となりました。」
サポータスの拠点が宮崎にあり、同じ九州であることも安心感につながったという。
「また、他の工程管理システムがスキャナーなど専用のハード機が必要ですが、このシステムはWiFi環境と iPad さえあれば運用できることも魅力でした。」

現場で実際のシステムを見ながら話すサポータス丸山(左)と井上氏(右)
iPad で作業詳細を確認する図。左上には得意先情報、右上に工程一覧、左下に図面、右下に完成写真が登録できるようになっている。
導入後の効果①

紙での管理をやめ、図面の紛失がなくなったのと共有が簡単になった

これまでは図面を全て紙で各工程に配り、それを元に業務をしていた。しかし、紙の紛失に悩まされていたという。
「各工程でそれぞれ紙の図面を受け取るが、どの順番で何を先にやればいいかが明確になっていなかったり。わかっていても図面が共有されていないと手がつけられない状態だった。」
そこで、iPad を活用した FileMaker システムを導入し、図面は iPad で撮影するだけで全工程に共有できるようになった。それにより図面の紛失や探す手間など、無駄な時間がなくなりペーパーレス化にもつながった。
また、作業工程が全て iPad に登録してあるため自分の工程まであとどのくらいかかるのか、前の作業工程の作業状況はどうなのかが iPad を見れば分かるようになった。
「現場には78歳の技術者もいますが、使い方がシンプルなので一度覚えてもらえれば使ってもらえるようになりました。社長も今70歳ですが、一個一個入力してカメラで撮ってというのが簡単にできるねということで評価は高いです。」

導入後の効果②

業務の見える化がされ、適切な稼働で最大の効果が出せるように

「生産管理をシステム化したことで今どこでモノが作られているかなどの、業務フローが非常にわかりやすくなったというのが管理者側として良かった点です。実際生産する人の立場からいうと、やるべき業務がはっきり明確に指示が流れてくるので、納期管理だったり、生産管理が非常にしやすくなったと思っています。」
FileMaker 上に全てのデータが入っているため、生産の工数を入力することで利益が見えるようになったという。それにより、生産者が自分の工数がとのくらいかかったかなどを自分で反省して、それをさらに改善しようという自発的な動きも出てきたという。「仕事の流れもスムーズになりましたし、今回のシステムで見える化というと、やっぱりそこが大きいポイントではないかと思います。また、FileMaker はクラウド管理しているため、出先でも生産状況が見れるようになりました。」

実際の進捗一覧画面。生産状況と納期等の必要な情報が一目で分かるようになっている。
今後期待すること

中小企業向け「DX」を推進したい

国や経済産業省がすすめる「DX」を中小企業の課題解決から拡げていきたい。今後は製造業全体で抱えている技術継承の課題を解決できるようなシステムを作りたいという。FileMaker で情報の集約化・共有が簡単にできるようになったことで、そこに技術情報などの有益な情報も入れられないか考えているという。
「これからの世の中はみんなが iPad を当たり前に使いこなせるようになるのだと思います。自分も含め周りの会社もちょうど世代交代で、生産管理のシステム化というのが導入され始めていますので、今後 iPad を使ったシステムはどんどん幅が広がっていくと思います。DXとは、単にデジタル化するのではなく、課題解決の為の仕組みをIT技術を活用して作ることが大切だと考えています。」
近々、このシステムを地元の商工会議所でプレゼンする予定です、と語っていた井上氏。
今後もサポータスは、地元の歴史ある中小企業の抱えている課題を解決できるシステムを作っていきたい。

導入環境
  • サーバ
    iRCAクラウド HDD 200GB 4コア8GB
  • デバイス
    iPad(9世代)× 9台
  • ライセンス
    年間ユーザライセンス × 9ユーザ
  • 保守
    8時間/月 × 12ヶ月
Customer Introduction

2022年で創業61年。福岡県豊前市で鉄の加工を手がけている。主な仕事は自動車関係や公共事業の関係で、鉄の構造物や製品の加工を行なっている。レーザー加工、パンチ加工、各種工作機械を駆使して一貫した製作を行う。近年は最新鋭のレーザー加工機、3DCAD、マシニングセンター、2.5軸CAMを導入し、更なる挑戦を続けている。

https://www.buzen-k.com/

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