ChatGPT に FileMaker のブログを書かせてみました

みなさんお鍋を食べすぎてγ-GTPが気になる FileMaker エンジニアの丸山です。

今回は、FileMaker のブログを ChatGPT に書いてもらいましたので報告したいと思います!
また、「URLから挿入」のcURLオプションを利用することで、GPT-3の問い合わせ結果を保存できますので、その方法についても説明いたします。

ChatGPT とは

会話形式でやりとりを行い質問に答えてくれるサービスで、
2022年11月にイーロンマスク氏らが設立したAIを研究する団体、OpenAIが開発したデータを生成するAIです。
ChatGPT のウェブサイトがありますのでログインして(会員登録が必要です。)(https://chat.openai.com
画面下に表示されるボックスにテキストを入力すると返事がもらえます。

対話型のモデルで自然な文章を作成する事ができます。
物語の作成、プログラムコードの作成、作詞、表計算ソフトの効率化などができます。
会話を覚えていますので、人間と対話している感覚でいろんな情報を得られます。
AIがより身近になって便利になっていきそうですね。

FileMaker のブログをお願いしてみました

画面下に表示されるボックスに「FileMaker のブログを書いて」と入力しました。

いいですね。FileMakerは、データベースアプリケーションを作成するための強力なツールです。このツール
は、MacおよびWindowsコンピュータ上で動作し、さまざまな用途に使用できます。ここでは、FileMaker
の主な特長を紹介します。

  1. 使いやすさ: FileMakerは、グラフィカルなインターフェイスを採用しており、直感的に操作することができます。このため、データベースアプリケーションを作成するための経験が不要であっても、簡単に使用することができます。
  2. モバイル対応: FileMakerは、iOSおよびAndroidデバイス上で動作するFileMaker Goアプリケーションを提供しており、モバイルデバイス上でデータベースアプリケーションを使用することができます。このため、外出先からアクセスしたり、フィールドワーク中にデータを収集したりすることができます。
  3. 複数のデータソースへの接続: FileMakerは、Excel、ODBC、SQL Serverなどの複数のデータソースと接続することができます。このため、複数のデータソースからの情報を統合することができ、より包括的な情報を得ることができます。
  4. スクリプト: FileMakerには、複雑なタスクを自動化するためのスクリプト機能があります。このため、重複するタスクを効率的に処理することができます。
  5. レポート作成: FileMakerは、詳細なレポートを作成するためのレポート機能を提供しており、さまざまなフォーマットに対応しています。このため、データを簡単に分析したり、レポートを作成することができます。

↑ここまで返答されてきました。
軽い気持ちでお願いしたのですが、すごいですね。しかも、いいですねって。。

FileMaker の繰り返し文の書き方を教えてもらいました。

英語で返ってきましたが、どうやら FileMaker のスクリプトを教えてくれています。
コードもコピーできるようになっていますね。
つづいて、FileMaker とAIを連携してみます。アカウントの登録から説明していきますので少し長くなりますが辛抱してついてきてください。

OpenAI のアカウント登録

GPT-3 は、ChatGPT と同じ文章生成モデルを使用したAIです、このAPIを使ってみます。
GPT-3 のAPIを使用するには OpenAI のアカウントを作成します。

  1. OpenAI のwebページ(https://openai.com/api)を開き、
    「GET STARTED」ボタンを押します。

2. アカウント作成画面が表示されますので Email を入力し、「Continue」ボタンを押します。

3. パスワード入力欄にパスワードを入力し、「Continue」ボタンを押します。

4. 登録したメールアドレスに以下のメールが届きますので、「Verify email address」ボタンを押します。

5. 「Tell us about you」画面が表示されますので「名」、「姓」を入力し、「Continue」ボタンを押します。

6. 「Verify your phone number」画面が表示されますので「電話番号」を入力し、「Send code」ボタンを押します。

7. 入力した電話番号にショートメッセージが届きます。その番号を「Enter code」画面の番号入力欄に入力します。

8. 「How will you primarily use OpenAI?」画面が表示されますので「I’m exploring personal use」(個人利用)を選択すれば、OpenAIの利用登録は終わりです。ここは利用方法を聞かれていますので、自分に合った利用方法を選択してください。

APIキーの発行

APIキーとは、GPT-3の機能を利用する場合に必要な番号です。利用する際には必ず取得してくださいね。
1. OpenAI のwebページ(https://openai.com/api)を開き、
「LOG IN」ボタンを押します。

2. Email 入力を求められる画面が表示されますので、Email を入力し「Continue」ボタンを押します。

3. パスワード入力を求められる画面が表示されますので、パスワードを入力し「Continue」ボタンを押します。

4. 「Welcome to OpenAI」画面が表示されますので、右上の丸いアイコンをクリックして表示される、
サブメニューの「View API keys」を選択します。

5. 「API keys」画面が表示されますので、「+Create new secret key」ボタンを押します。

6. 「API key generated」ダイアログが表示されますので、緑のボタンを押します。この時Keyがクリップボードにコピーされます。
「OK」ボタンを押してダイアログを閉じます。

7. このKeyは、FileMakerのスクリプトで使用しますので、テキストファイルなどにペーストして保存しておきましょう。

FileMaker で OpenAI のAPIを利用する

利用するGPT-3には、問いかけに対する要約や、比較の機能。そして、ソースコードの生成といった機能があります。
FileMaker のフィールドにある製品名を要約した文章をHTML形式で作成してもらい WebViewer に表示します。

  1. FileMakerでファイルを新規作成し、以下のフィールドを作成します。
    ・コマンド:コマンド確認用のフィールド
    ・問合せ内容:AIに問い合わせる製品名が入るフィールド
    ・返答:AIより返された内容が入るフィールド
    ・内容:WebViewer に表示させる内容が入るフィールド

2. レコードを「新規レコード」ボタンを押して追加し、「問合せ内容」フィールドに「FileMaker」と入力します。
「FileMaker」を要約して表示させるために、このフィールドに入力しています。

3. スクリプトを作成し、以下の内容を入力します。

   スクリプトの説明
   3行目:「$KEY」変数に「4. APIキーの発行」で取得したAPIのキーを設定します。
   5行目:「$url」変数に OpenAI の api 問合せ先の url を設定します。
   8行目:「$command」変数に OpenAI に送るコマンドを設定しています。
       ”-X POST ” &
       ”-H \”Content-Type: application/json\”” &
       ”-H \”Authorization: Bearer ” & $KEY & “\”” &
       ”-d ” &
       ”{” &
       ”\”model\”:\”text-davinci-003\”,” &
       ”\”prompt\”:\”” & ChatGPT::問合せ内容 & “を要約するwebページを作成する場合のHTMLソースを教えて” & “\”,” &
       ”\”max_tokens\”:500,” &
       ”\”temperature\”:0″ &
       ”}”
       内容:
        ・”Authorization: Bearer”行でAPIのキーを設定してます。
        ・”model”行でAIモデルGPT-3 (text-davinci-003)を設定してます。
        ・”prompt”行で問合せ内容を設定してます。要約したHTMLを作成する設定しています。
        ・”max_tokens”行で返答の長さを設定してます。
        ・各パラメータの詳細は https://platform.openai.com/docs/api-reference/ で確認してください。
   13行目:「URLから挿入」ステップでURLに「$url」変数を、cURLに「$command」変数を設定し実行しています。
   16行目:返答内容は返されたJSONの”choices[0]text”から取得しています。
   17行目:返答内容からHTML記述部分を抽出しています。
   18行目:返答内容から不要な改行文字を削除しています。

4. 表示用のレイアウトを作成します。左側に各フィールド、右側にWebビューアを配置して「内容」フィールドを設定しています。

5. スクリプトを実行すると、Webビューアに問合せ内容の要約が表示されます。

問合せをした「FileMaker」を要約した内容が見やすい形で表示されていますね。AIの特性をうまく利用すれば、もっと便利になっていきそうです。

そのほかのAI

ほかのAIを調べてみました。
画像を生成するAI
DALL・E 2、Stable Diffusion
文章を生成するAI
GPT-3、ChatGPT
音楽を生成するAI
Magenta、Jukebox
コードを生成するAI
GitHub Copilot、OpenAl Codex
ゲーム
AlphaGo

まとめ

Web検索でうまく情報が取得できなかった人も ChatGPT の登場で、より簡単に情報が取得できる時代になってきました。
ローコードで開発できる FileMaker と組み合わせていくことで、誰でも思い通りのシステムが作れる時代になっていくのではないでしょうか。
AIがだれでも触れる時代になってきて、ますます便利になっていきます。まずは色んなAIに触れてみる事から始めてはどうでしょうか。

電気代高くなってきました。そんな時に自宅のソーラー発電が故障です。なんで保証期間が過ぎたころに壊れるの、涙は家族に見せない!
そっと戦争を止める方法を ChatGPT に相談してみたいと思います。それでは、また。あいがとぐわしたー。

注意点
ChatGPT や OpenAI のAPIを使用する場合、料金が発生する場合や仕様が変更になっている場合があります。利用時にはWebサイトなどで確認した上で利用してください。

参考

  1. ChatGPT
    https://chat.openai.com
  2. DALL・E 2
    https://openai.com/dall-e-2/
  3. Magenta
    https://magenta.tensorflow.org/demos
  4. GitHub Copilot
    https://github.com/features/copilot
丸山

ひょんな事から FrameMaker の使い手から FileMaker の使い手へ。なによりも嫁が怖い、すきなYouTubeは「もちまる日記」とはっきり言える。いまどき九州男

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