2007年の設立以来、アスベスト分析のスペシャリスト集団として業界を牽引するEFAラボラトリーズ。しかし、その卓越した技術力を誇る一方で、バックオフィスの現場は「情報の分断」という深刻な課題に直面していた。当時は、Excel、海外製会計ソフト、分析業務システムを併用し、それらを横断しながら販売管理を行う体制だった。事業拡大に伴い、業務量は膨れ上がり、全体を束ねる“情報の基盤”の必要性が高まっていく。結果として、月末には3名がかりで、3日間、遅い時には22時過ぎまで作業に追われる。そんな状況が慢性化していた。その打開策として、AppSheetでプロトタイプも構築したが、理想的なUI(操作画面)の実現や、帳票の自由度の低さに限界を感じるに至った。
「当時は、複数のアプリを跨いで入力・確認しなければならないことが、課題となっていました。」とCOOの金子氏は振り返る。
その言葉通り、AppSheetでは帳票出力や複雑な締め日の調整、個別・指定・合算請求書の切り替え対応が難しく、将来的にデータ増加に伴う拡張性にも不安があった。他のローコードツールも検討したが、UI制御に多くのアドオンが必要な点や、独特なレイアウトの使いにくさがネックとなる。さらに、電子帳簿保存法への対応も迫られる中、同社は“我慢して使う仕組み”からの脱却を決断。本来の専門業務に集中できる環境を取り戻すことが、経営として避けて通れないテーマとなっていた。
